金融不安根強く100ドルの攻防:ブレントとの価格差10ドル割り込む

摘要

11月16日～22日のNYMEX WTI価格は、スペインやイタリアといった国債利回り上昇など根強い金融不安により100ドル睨む一進一退の展開となった。ブレントとの価格差は21日には10ドルを割り込むまで縮小している。16日は、カナダのパイプライン運営会社エンブリッジがオクラホマ州クッシングとメキシコ湾岸を結ぶシーウェイパイプラインの輸送方向を逆転させ、テキサスへ輸送できる方針を発表したことから、米南部へのコスト低下やクッシングでの輸送遅滞の改善という見通しにより続伸した。