最終エネ消費量は前年度比4％増加民生部門2．8％増、CO2排出4．4％増:エネ庁、2010年度エネルギー需給実績速報発表

摘要

今後の具体的なエネルギー政策·見直しに言及する前に、我が国のエネルギー需給バランスはどうなっているかを、2010年度の「エネルギー需給実績速報」（2011年11月18日発表）で点検し、（別表⑧）でチェックしてみよう。主な係数をピックアップすると、2010年度の「最終エネルギー消費量」は前年度比4．0％増（内家庭部門は5．8％増）、一世帯当りの消費量は4．9％増、CO2排出量は4．4％増（うち家庭部門6．8％増）で、CO2総排出量の1990年度実績対比は6．0％増（注＝環境省発表のCO2排出量はエネルギー起源、非エネ起源合計は1990年比で3．9％増）ということになっており、エネルギー消費量は省エネ効果と京都議定書の第一次約束期間がスタートした08年度（▲6．8％）と09年度（▲2．2％）は落込hだものの、09年度のリーマンショックの傷が癒えたためか、10年度は再び増加に転じているのが実情だ。