岩谷産業、兼松の大分共備保有株式譲受け肩代りへ

摘要

総合商社の「兼松㈱」（本社＝東京·港区芝浦）は本誌既報の通りさきにエネルギー部門の事業再編を決断、①2月28日付で100％子会社の「兼松石油瓦斯㈱」（資本金1億円、本社＝東京·港区芝公園）の"産業用"及びプロパンの"大卸"事業を同じく100％子会社の「兼松石油販売㈱」（資本金5億円、本社＝東京·港区芝公園）へ営業譲渡したのち、3月1日付で兼松石油販売㈱と兼松石油瓦斯㈱両社を、兼松石油販売㈱を存続会社として「統合」して新会社を設立する一方、②兼松ホームガス北陸、兼松ホームガス東北、兼松ホームガス関東のLPG3社の全直売事業を「岩谷産業㈱」（牧野明次社長）へ譲渡、更に③現兼松石油瓦斯㈱の仕入部門を兼松本体へ吸収する－旨をさきに対外発表したが、このほど関係筋が明らかにしたところによると、兼松㈱から岩谷産業㈱への事業等譲渡に当っては兼松㈱が現在保有している大分液化ガス共同備蓄㈱の株式6，100株（全体の5％分）を岩谷産業㈱へ譲渡することで両社が合意に達したことが分った。