産業活動は弱含み傾向鉱工業生産前期比4.2％低下

摘要

経済産業省は、平成24年7月～9月期の産業活動分析を行ない、産業活動の概況を発表した。それによると、鉱工業生産は、前期比4.2％減と2期連続の低下となった。財別にみると、最終需要財は、建設財が上昇したものの、耐久消費財、資本財、非耐久消費財が低下したことにより、前期比3.5％減と2期連続の低下となった。また、生産財は、同5.2％減と2期連続の低下となった。業種別にみると、情報通信機械工業、食料品·たばこ工業、窯業·土石製品工業の3業種が上昇となったものの、輸送機械工業、電子部品·デバイス工業、一般機械工業など14業種が低下となった。第3次産業活動は、前期比0.1％増と3期ぶりの上昇となった。業種別にみると、学術研究、専門·技術サービス業、卸売業、小売業、運輸業、郵便業など8業種が低下となったものの、宿泊業、飲食サービス業、医療、福祉、不動産業、物品賃貸業など5業種が上昇となった。建設業活動は前期比1.6％増と2期ぶりの上昇、公務等活動は同横ばいとなった。以上の生産活動を踏まえ、24年7月～9月期の産業活動全体をみると、建設業活動、第3次産業活動が上昇となったものの、鉱工業生産が低下となったことにより、全産業活動指数は前期比0.5％減と3期連続の低下となった。総じてみれば、産業活動は弱含み傾向にある。