在庫増も事故で需給締まる～灯油、A重油は低調～

摘要

9月のガソリン販売は、厳しい残暑が続いたこともあり、前年と比べると増販になっている。石連週報（15日）によると、ガソリン在庫は230万キロリットルとなり、前年比15万キロリットル程度の増加と、高水準を維持している。ただ、製油所の事故が多発し、元売が減産体制で臨hでいることもあり、需給面ではタイトな状況となっている。仕切価格は22日から80銭～90銭の値上げとなったが、値崩れはないようである。また、灯油在庫は293万キロリットルとなり、前週比13万キロリットル程度の増加となっているが、300万キロリットルを削り、前年比では29万キロリットルの減少となっている。今冬の販売では、燃料転換（電気化、ガス化）により減少するものとみられているが、これから積み増しが行なわれるため、供給面では問題はないとみている。一方、軽油をみると、復興需要もあって微増で推移している。