景気後退で内需、出とも減少20年は13.4％の大幅減

摘要

「石油化学製品」の今後の需要動向に関する研究会（事務局＝経済産業省製造産業局化学課）は、平成21年度の経済見通し及び市場における個別誘導品毎の実勢を踏まえつつ、21年石油化学製品の需要見通しについて検討を行い、その結果を取りまとめた。平成21年のエチレン及びその誘導品については、世界的な景気後退が統く中で、全般的に、内需、輸出ともに厳しい状況が続く見通しである。国産品に対する需要については、後半にかけて徐々に回復していくことが期待されるが、全体として低調に推移することが予想される。特に、ポリエチレン、エチレンオキサイド、スチレンモノマーの需要が伸び悩み、エチレン換算で643万トンとなり、前年比3.6％の減少となる見通しとなっている。平成20年のエチレン及びその誘導品については、後半は内外価格差や為替等の影響により、増加する見込みとなっている。国産品に対する需要は、エチレン換筒は667万トンで、前年比13.4％減と大幅に減少する見込みである。