仕切価格の小幅値下げで－版売業者問の足並みが問題－

摘要

原油価格の下落を受け、出光はガソリンの仕切価格を15日から20銭の値下げ、昭和シェルは据え置きをそれぞれ通告した。小幅な値下げであるため、末端市況は維持されることになるが、今後の原油価格、業転市況の動向によっては微妙な状況となる。石油情報センターのSS調査価格を見ても3月1日が129円であったが、その後は連続して値上げに転じており、5月10日には139円となっている。5月の連休も例年は下落するが、今年は値上がりしており、販売業者も適正マージンを確保しているため、SS経営も安定化のきざしが見えてきた。ただ、販売業者も最近は原油価格を睨みつつ商戦に臨hでおり、原油価格の下落には敏感に反応するため難しい局面となっている。東工取の先物は下落しているものの、末端市況は維持されており、一部に見られる先取り値下げが心配となる。