レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系：オーノヾ－ビュー

摘要

レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系（RAAS）は周知のように体液のNa，Kバランスや血圧の維持に重要な役割を演じている。 本特集ではこの系に関する最新の知見に加えて，その臨床的な意義がそれぞれの専門家によって総説される。 本稿ではその序論としてRAASの研究の歴史的な展望をまじえつつ，その概略について述べる。 1898年Tigerstedt，Bergmanl）はウサギ腎組織の粗抽出液に比較的持続性の昇圧活性があることを報告し，レニンと名付けたが，この報告はそめ後しばらく注目されなかった。