ヘリコバクター·ピロリ診断,治療のガイドライン(日本ヘリコバクター学会)と実地診療への応用

摘要

ヘリコバクター·ピロリ(H.pylori)感染が消化性潰瘍の重要な病因であることが明らかとなり,1994年には有名な米国NIH (National ln-stitute of Health)のコンセンサス会議で,消化性潰瘍の治療には除菌をすべきであるという,従来の消化性潰瘍治療を根幹から変える画期的な勧告が発表された.その後欧米諸国のみならずアジアにおいてもH.pylori感染の診断と治療に関するガイドラインが発表されてきている.