細胞療法 再生医療における輸血部門のかかわり 今後，輸血部門は中央診療部門としてなにをなすべきか

摘要

輸血部門の業務は，従来の血液製剤 血漿分画製剤の管理 供給のみならず，中央診療部門として従来より体制の整っている各種血液細胞採取の設備 技術を生かした細胞療法（cell therapy），再生医療（regenerative medicine）の支援が強く求められている．東京女子医科大学輸血 細胞プロセンシング部は，学内で実施される末梢血幹紳胞移植，ドナーリンパ球輸注療法（DLI），習慣性流産に対するリンパ球移入療法，活性化自己リンパ球移入療法,樹状細胞を用いた免疫療法，閉塞性動脈硬化症やBuerger病に対する細胞療法,ならびに血管内皮 細胞再生医療などの細胞療法 再生医療に関連する細胞採取 庸ぃ焚|管理，ならびに供給を関連する臨床各科と緊密な連携のもとに行っている．今後も輸血 細胞プロセンシング部は，関連各科より任命される兼任医師とともに，現在学内で実施されている他の細胞療法 再生医療の支援はもちろh，細胞療法のためのプロセシングセンターの拡充をめざすとともに，造血幹細胞への遺伝子導入を含めた細胞治療などにも業務を拡大する予定である．