前立腺がhに対する光線力学的治療法 不活性化され複製能を欠損させたセンダイウィルス粒子による光線力学的治療法の高効率化

摘要

前立腺がhは欧米諸国の男性悪性腫瘍のなかで もっとも頻度の高いもののひとつで，男性がh死亡原因の約20%を占める.アジア諸国ではその頻 度は低く ，日本では男性のがh死亡の部位別順で は8位前後である.しかし，高齢化や食事の欧米 化，および診断技術の向上，とくに腫瘍マーカ一 としての前立腺特異抗原（prostate specific antigen ： PSA) の 導入に 伴って， その頻度は増加して いる.わが国では，2014年の『がhの統計』に よると2010年の患者数は64,934人，男子全悪性 新生物罹患者数468,048の13.9%であった.また， 2013年の前立腺がhの死亡者は11,560人であつ た.前立腺がhは加齢に伴って増加する高齢者のがhであり，増加傾向にある.