妊娠高血圧症候群に対する薬物療法　一一産婦人科医の立場から

摘要

妊娠高血圧症候群では.重症高血圧（BP160/110 mmHg以上）で治療を開始することは世界共通の認識で ある.日本においては.メチルド一バゃヒドララジンの経口投与，そして新しく妊婦において適応使用可能な ニフェジピン（妊娠20週以降）やラベタロー ルの経口投与を行う.経口投与で血圧コン卜ロール不能な場合， 二カルジヒンやヒドララジンの静脈投与を用いる.子癇や子癇予防のためにMgS04の持続静脈投与を行う. 妊娠36週を超えた妊娠高血圧症候群は，分娩を視野に入れた管理が必要である.