リウマチにおけるMRI診断

摘要

生物学的製剤の登場により関節リウマチ（RA)は，「不治の病」から「治る病」へとパラダイムシフ 卜してきた.必須条件として，RAの早期診断（early diagnosis and early treatment),正しい治 療評価によるしっかりとした治療（tight control),新しい指標を用いた寛解導入（treat to target) があげられる.そのいずれの過程においても重要な基準となるのが'画像評価である.とくにMRI画像 は，胃外病変（滑膜炎）ばかりでなく胃内炎症（骨髄浮腫，骨びらh）をも評価でき，関節病変に必須 のツールとなってきた.「誰でも，どこでも，簡单に」撮像·評価できるという視点から開発された小 型MRI装置は，曰常診療での有効活用が期待されている.本稿では，MRI画像の有用性と活用戦略に ついて概説する.