Roux-en Y再建サーキユラ一?スティブラ一を用いた再建(経口的アンビル挿入法）

摘要

腹腔鏡下胃全摘術後における再建は，視野展開や 手技が煩雑なため難易度が高く，より安全で簡略化 された手技の確立が望まれる.当科では経口的アンビル（OrVil)挿入法による食道空腸吻合,およびリニア?スティブラーを用いたY脚部空腸 バウチ付加のRoux-en Y再建4)を行い，手技の定 型化を図っている.本稿では上記手技のコッとピッ トフオールについて概説する.体位は開脚仰臥位とし，体幹はマジックべッド，両下肢はレビテーターで固定する.モニターは患者の頭側に設置する.Open法で臍部に10mmス コープ用トロッカーを揷入し，左上腹部に11mm, 左側腹部に5 mm,右上腹部に5mm，右側腹部に 12mmを逆台形型に揷入する.上腹部正中に5 mmトロッカーを揷入し，ロック付き鉗子で横隔膜 を把持して肝左葉を圧排する.スコープは30度斜視鏡を用いる.