皮膚白血球破砕性血管炎の診断と治療

摘要

皮膚白血球破砕性血管炎(cutaneous leukocytoclastic vasculitis)は,病理親織学的に①核塵, ②フィブリノイド変性, ③赤血球の造出, ④血管内皮細胞の膨化,内腔の狭小化を示す皮膚血管炎群を総称した各称である.臨床的には,アナフィラクトイド紫斑病,葦麻疹様血管炎,皮膚アレルギー性血管炎,過敏性血管炎,皮膚型および全身型結節性多発動脈炎などが代表的なものであり,それぞれ罹恩する動脈のレベルが異なる.治療は,症状の程度,病勢,罹患動脈のレベル,内臓病変の有無とその程度によって決定される.