血管新生阻害薬の作用機序と臨床開発-抗VEGF抗体? VEGF trap ? VEGF-TKIなど-

摘要

腫瘍の増殖には血管新生が重要な役割を果たしており，VEGF経路を標的とした 血管新生阻害作用を有する分子標的治療薬が開発されている.特に抗VEGF抗体で あるべバシズマブは，生存期間の延長効果が第HI相臨床試験で証明されている.我が 国でも切除不能進行再発大腸癌で承認されており，他癌種への適応拡大が図られてい る.現在，血管新生阻害薬に関する臨床試験が各種進行中である.