結核診療ガイドライン

摘要

結核はEBMに基づく治療の伝統があるため，初回肺結核意者に対する治療レジメは，ビラジナミド（PZA）を含む4剤6カ月治療が世界標準の治療となっている．しかし，日本では1995年に結核医療の基準に採用され，2004年になって3剤9カ月治療より優先されるなど，その導入は世界から遅れた．米国のガイドラインではHIV陽性着用の推奨レジメが示され，空洞病巣かつ治療2カ月後の培養陽性は3カ月延長するなど個別化した治療に特徴がある．