自己免疫：関節リウマチの網羅的遺伝子発現解析による治療予測

摘要

ゲノム医学の発展により，個々の症例に対し薬剤反応性予測と適切な薬剤選択が可能となれば，理想的な医療を施すことができると期待が高まって小る．関節リウマチに関しては，炎症性サイトカインを標的とした生物学的製剤が治療の主流となっているが，すべての患者に対して有効というわけではない申そこで，治療反応性の差が何に起因するか検討すべく，カスタムマイクロアレイによる看効例の予測が可能かどうか検討を行った結果，検証段階ではあるが有効例と無効例にはインターフェロン関連遺伝子の発現に差があることが判明し，今後の臨床応用に対する期待が高まっている．