OFDMAを用いるEvolved UTRAにおける共有デ岬タチャネルに対するブロック分割を用いるリソ－スブロックレベルのDistributed送信法

摘要

本稿では，OFDMAを用いるEvolved UTRAの下りリンクにおいて，共有デ－タチャネルに対するブロック分割を用いるリソースブロック(RB:Resource Block)レベルのDistributed送信法を提案する．計算機シミュレーション結果より，2ブランチのアンテナダイバーシテ受信および最大再送回数3回程度のハイブリッド再送制御を用いた場合，ブロック分割を用いるRBレベルのDistributed送信法を用いたときの残留パケット誤り率(PER:Packet Error Rate)10~(-1)を実現するための所要受信1シンボル当たりの平均受信情報信号電力対雑音電力密度比(E_sN_o:Signal energy per symbol－to－noise power spectrum density ratio)のサブキャリアレベルのDistributed送信法を用いた場合からの劣化は，64QAM変調であっても．僅か0.4dB程度であり．スループット特性では殆ど差がないことを示した．さらに，ブロック分割を用いるRBレベルのDistributed送信法を用いることにより，周波数領域スケジュ－リングを行うLocalized送信と一元的なRBの割り当てができるためRB割り当て制御ビット数を低減することができる．従って，スループット特性およびRB割り当て制御ビット数双方の観点からブロック分割を用しるRBレベルのDistributed送信法がサブキャリアレベルのDistributed送信法に比較して優れていることを明らかにした