シングルキャリアFDMAを用いるEvolved UTRA上りリンクにおけるランダムアクセスチャネル構成の検討

摘要

本稿では，シングルキャリア（SC）－FDMAを用いる上リリンクEvolved UTRAにおいて．力ツジの要求条件を満たし．低遅延なアクセス制御を実現するための最適なランダムアクセスチャネル（RACH：Random Access Channel）構成を明らかにする．まず．低遅延なアクセス制御を実現し．RACHで送信する制御ビット数を低減するため，初期アクセスを含む様々な目的で用いられるRACHの使用目的のグループ化（Purpose grouping）を提案する．また，プリアンブル系列のみで制御情報を送信するRACH構成を提案し，RACHの使用目的を表す2ビットのPurpose－group index，および4ビットの受信チャネル品質（CQI：－Channel quality Indicator）に関連付けたランダムID情報をプリアンブル系列で送信する．計算機シミュレーションにより，プリアンブル系列のみを用いて上記6ビットの制御ビットを送信するRACH構成が，1セル周波数繰り返し．建物挿入損20dBを考慮したセル間距離が500，1732mの条件において．それぞれ0．5，1msecのRACH系列長を用いることにより．95％以上のカバレッジを実現できることを示す．また，RACHの信号帯域幅として．マルチシステム帯域幅におけるオプション数の低減．および，オーバヘッド／アクセス遅延の低減の観点から，最小帯域幅である1．25MHzが適することを示す．