5Gにおける高SHF帯·広帯域Massive MIMOにおける最大データレート規範に基づく空間多重および適応変調符号化アルゴリズム

摘要

第5世代（5G）無線アクセスネットワークでは，急増するトラフィックに対応するため，広い帯域幅が確保可能な高SHF帯などの高周波数帯の適用が有効であり，10Gbpsを超える更なる超高速·大容量化を目指してMassive MIMO技術の導入が検討されている．高周波数帯Massive MIMOでは，実現性の観点からアナログビームフォーミング（BF）とデジタルプリコーディングを組み合わせたハイブリッドBFが検討されており，その一つの実現法であるアナログBFとチャネル情報に基づくプリコーディングの結合処理（FBCP）がすでに提案されている．本報告では，FBCPを用いる高SHF帯·広帯域Massive MIMOにおいて，最大データレート規範に基づく空間多重および適応変調符号化（AMC）のアルゴリズムの指針を示す．また，15GHz帯500MHz帯域幅，256素子の一様平面アレーを用いたリンクレベルシミュレーション評価により，本アルゴリズムを用いた時のスループット特性を明らかにし，20Gbps以上のスループットを達成できることを示す．