下りリンクOFCDMブロードバンド無線アクセスにおける共通パイロットチャネルを用いる3段階高速セルサーチ法の屋外突験結果

摘要

筆者らは先に，下りリンクプロードバンドOFCDM（Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing）無線アクセスにおける共通／くイロットチャネル（CPICH：Common Pilot Channel）を用いる3段階高速セルサーチ法を提案した．提案法は，OFCDMのガードインターパル部分の相関特性を利用したOFCDMシンボルタイミングの検出（第1段階），時間多重型CPICHを用いるフレームタイミングおよびセル固有スクランブルコード（CSSC：Cell－Specific Scrombling Code）グループの検出く策2段階），および第2段階で検出したグループ内の最適なCSSCの検出く帯3段階）のプロセスを逐次的に行う．本稿では，試作したOFCDM実験装置を用いて神奈川県横須賀市の市街地で実施したCPICHを用いる3段階高速セルサーチ法のセルサーチ時間特性の屋外実験結果につし、て報告する．実験結果より，基地局からの距離が800-1000m離れた測定コースを平均移動速度約30kmnlで走行した場合に，基地局送信電力が10W（CPICHの送信電力は5W）のとき，測定コースの全区間において，約4mseGのセルサーチ時間でセル検出が可能であることを示し，CpICHを用いる3段階セルサーチ法により高速セルサーチが実現できることを明らかにした．