無線LANアクセスポイントにおけるトラフィック集約によるスリープ制御方式の検討

摘要

近年，スマートフォン市場が急速に拡大し，モバイルデータのトラフィック量は増加の一途を辿っている．モバイルデータのオフロード先として公衆無線LANサービスが注目され，無線LANアクセスポイントの増設が加速している．そのため，アクセスポイントの総消費電力の増加が懸念されており，省電力化に対する要求が大きくなっている．省電力化技術の一つとしてアクセスポイント単体のスリープ制御方式の検討が行われている．本稿では，複数アクセスポイントが連携してトラフィック集約を行うことによって，アクセスポイント単体のスリープ制御方式の省電力化効果を増大させる手法について評価し，その結果を報告する．