06年上期の大手Mn鉱山の生産状況は区々

摘要

2006年上期（1-6月）の大手マンガン鉱山5社の生産状況は別表の通りであるロマンガン鉱石の上期生産は2005年秋季からの減産基調に変化が現れているが、まだ、各社によって区々で総じてまだら模様である。 中国市場に対する取り組みおよび立地的な優位性が生産の変似こ浮き彫りされている。世界のマンガン鉱石の最大の需要国である中国の購買姿勢が2006年春以降、回復基調に転じた結果、中国の2006年上期のマンガン鉱石輸入量は256.9万トンと前年同期（258.9万トン）に比べ横這い水準に回帰した。中国の2005年の輸入動向は◇上期258.9万トン、◇下期199.8万トンである。 下期の輸入激減が2006年上期の大手マンガン鉱山の生産に影を落としていることは間違いない。 大手マンガン鉱山5社の2006年上期における生産動向は総じて回復基調であるが、上記のように中国要因が尾を引いており、年率換算ではなお12％方の減産である。 2004年からの異常なマンガン鉱石需要ブームの影響を強く残した結果、2004年、2005年と2年連続の大幅増産となった後の調整局面がきている。