地盤材料試験結果がばらつく要因の分析例

摘要

本論文では，まず，平成23～24年度の技能試験にみられる地盤材料試験の変動係数を整理するとともに，技能試験で「満足」と判定された測定値の範囲を求めることで，地盤材料試験の精度·ばらつきの実態と技能評価の課題を浮き彫りにする．次に，平成23～24年度の技能試験において，変動係数が5%前後あるいはそれ以上となった，粘土分含有率，液性限界，塑性限界，一軸圧縮強さのばらつき要因を，技能試験と並行して実施したアンケート結果をもとに分析する．なお，この分析は，上記PDCA サイクルの一環として実施するものであり，結果については，現行規格の改正などに反映させていきたいと考えている。