CMSX-2ニッケル塞単結晶超合金の引張·圧縮--繰返しねじり多軸クリープ疲労寿命評価

摘要

1173KにおいてCMSX-2の多軸クリープ疲労試験を行ない，その寿命評価法について検討した．（1）破損寿命をM呈ses型相当全ひずみ範囲で整理すると，はPP波，TH波ともにΦ＝-0.50よりも短寿命であり，その減少の程度は係数400の範囲を超えた，Φ＝-0.05では，60分までのひずみ保持を挿入しても，ほとhど寿命の低下は見られなかった．Φ＝-1.00では，ひずみ保持を挿入することによる寿命低下が顕著であり，60分保持ではPP波の約3別の寿命となった．（2）各ひずみ範囲の埠への寄与を考慮した相当主ひずみ範囲パラメータ路導出した．同パラメータを用いることにより、主ひずみ比および保持時間に拘わらず．多軸クリープ疲労試験結果を，安全側に係数5．危険側に係数3の範囲内で整理することができた。（3）Mises型相当応力を用いた線形累積損傷糾は，Φ＝-0.50のデータについてはβ-0.3を採用することによりクリープ疲労寿命評価へ適用可能であった．しかしΦ＝-1.00では，低ひずみ範囲試験結果が危険側に整理された．（4）Φ＝-0.50の試験で，主き裂の伝ば方向はすべて主ひずみ方向であった，Φ=-1.00では，主き裂はすべて最大せh断ひずみ方向への伝ばであった。また，Φ=-1.00の試験において試験片周方向に900ごとに主き裂tもしくは副き裂が観察され　 いわゆるソフトゾーンの存在を確認した。 　 本研究を行なうにあたり実験の遂行にご助力いただいた，当時立命館大学大学院研究生の神田　 満氏に謝意を表します。