水酸化カルシウム飽和水溶液中での鋼板の腐食に及ぼす溶液pH,塩化物イオンおよびアミノ酸影響

摘要

健全なコンクリート部の鉄筋と腐食域での鉄筋の閏に構成されるマクロセルをモデル化した電解槽を用いて，飽和水酸化カルシウム水溶液中での鉄筋の腐食に及ぼす検討し仁以下のことが明らかになった、（1）飽和嫁酸化カルシウム水溶液中の塩化物イオンと水酸化物イオンは，鉄板の不動態膵形成に際し、前者は破壊、そして後者は形成促進の化学種として、long[C1]＝0.41log[OH]-0.17の関係に従い競合する。 （2）アミノ酸とくにコンキオリンと称される貝殻を構成する成分のセリンとアスパラギン酸，およびグリシンとアスパラギン酸の混合物からなる添加剤は、鉄板の乳食抑制に大きな効果を示す．