主産県におけるカンキツ類の生産動向

摘要

高知児の果樹栽培の歴史は古く、江戸時代の天保五年（二八三相年）に現在の香美郡香我美町で大紅ミカンが、また安政二年（一八豊年）にウンシュウミカンの栽培が始まったという記録がある。 平卑八年の果樹栽培面積は、三、三六ha、年産量三三、七二〇t（うちカンキツ類は面積1九七〇ha、竺僅量二九、〇八八、t）で粗竺僅額一〇四億円と本児農業粗竺産額の約八％を占めている（表1）。 従来、果樹栽培の主体はウンシュゥミカンであったが、昭和五十年以降の恒常的生産過剰による価格低迷や、オイルショック以来の諸物価高騰などにより農家の竺尊萩の減退に加え、全国的な需要調整の中で、本県においてもミカン対策の壷として不通地のウンシュウミカンの転換が進められ、現在の栽培面積は最盛期の昭和四十八年時の一六％までになっている。