膜利用型浄水設備「オルファイン」

摘要

水道業界では，水源水質の悪化や水道技術者不足等の問題が表面化するとともに，より安全な水を得るために信頼性が高く維持管理の容易な浄水設備への要求が高まっている。膜ろ過による浄水処理では，薬注管理の煩わしさを一掃することができるとともに，除濁はもとより最近問題になっている耐塩素性の原虫（クリプトスポリジウム）や大腸菌も完全に除去することができ，安全な水を安定して供給することができる特徴がある。クリプトスポリジウムの除去率は，膜ろ過では5～7log（99.999～99.99999％）の除去率であり，安全性が高いが，砂ろ過では3log（99.9％）程度であり，適切な維持管理が行われていない場合，ろ過水へ漏洩する危険性がある。