国内最大規模の「水素ステーション」を建設―愛·地球博の燃料電池バスへの水素供給施設―

摘要

東邦ガスと新日本製鐵および日本酸素は，2005年日本国際博覧会（以下，愛·地球博）の長久手会場―瀬戸会場間を走行する燃料電池バスへの燃料供給を目的とした水素ステーションを瀬戸会場バスターミナル（愛知県瀬戸市）の敷地内に建設する。 本水素ステーションは，（財）エンジニアリング振興協会が，経済産業省の補助事業である「固体高分子形燃料電池システム実証等研究」の一環として建設を行うものであり，国内では最大規模の水素充填能力を備えた水素ステーションを2基設置する。 東邦ガスと日本酸素は，都市ガスを原料とする水素（都市ガス改質水素）を主な水素供給源とする水素ステーション（以下，都市ガス系統）建設を受託し，新日本製鐵と日本酸素は，製鉄副生水素（コークス炉ガス［以下，COG］からの精製水素）を水素供給源とする水素ステーション（以下，製鉄副生系統）建設を受託し，これらを隣接して設置する。 2種類の水素供給源を組み合わせることで，高効率運転が可能となるとともに高い柔軟性と信頼性を有する。