触媒によるダイオキシン除去技術

摘要

触媒によるダイオキシン除去技術とは，活性金属の触媒作用でダイオキシンを酸化させ，水，二酸化炭素，塩素まで化学変化させ無害化するものである。 活性炭を用いた吸着技術，低温バグフィルター（集塵温度の低減化）等は排ガス中のダイオキシン除去を行う上では十分目的を達成できるものであろうが，捕捉される飛灰量，またその濃度の増加など不随される問題の解決が必要となる。 一方，触媒による分解除去技術では，他の技術と一線を画し，灰，吸着材等の固形物へダイオキシンを移行させることなく効率よく除去することができることからそのような問題点は伴わない。 ダイオキシン総排出量削減という命題を満たそうとするとき，触媒を用いた方法はもっとも注目される技術の1つであるといえる。