地球環境に貢献する熱可塑性ポリウレタンエラストマー

摘要

熱可塑性ポリウレタンエラストマー（以下TPU）は，加硫ゴムにくらべて，①加硫工程がなく成形加工が容易である。②幅広い硬度や弾性が得られる。③自己補強性であることからカーボンのような補強剤が要らない，したがって様々な着色が容易である。④リサイクルが可能である。といった特性に加え，エラストマーの中でも特に機械的強度，耐摩耗性，低温特性に優れている（第1表）。TPUの日本市場は2桁成長を続け，2007年には18,000tを上回り，20,000tを視野に入れた。その後2008年は景気後退の影響を受け需要が落ち込hだが，2009年5月以降は回復基調にある。