次の100年に向かう三井化学·大牟田工場、「新·工場将来像」策定へ－有機合成技術でオンリーワンの新事業創出や基盤作りに注力－

摘要

石炭化学から始まって100年の歴史を超えた三井化学の大牟田工場。石炭発見の地である稲荷(とうか）山や旧三池炭坑の宮浦坑跡が周辺に点在し、大牟田市の中心街からも近い。同工場では、中長期経営目標に基づいたグランドデザインをベースに、10年先を見据えた「新·工場将来像」を策定中だ。中核を成すポリウレタン原料部門では、世界トップシェアのメガネ用プラスチックレンズモノマー（MR）に続く世界オンリーワンのポリウレタン原料用特殊イソシアネートプラントが立ち上がった。有機合成技術やガス技術をフル活用した特徴ある差別化製品をもつ大牟田工場の現況を見てきた。