昭電、酢エチとNPACを軸に溶剤事業を再編～平田部長に聞く－酢エチの製法転換に着手／NPACの国内販売が好調－

摘要

昭和電工は、大分コンビナート（大分市）でエチレン直接付加法による年産能力10万トンの酢酸エチル設備を2014年6月に新設する。同社が独自に開発したエチレン直接付加法は、固体ヘテロポリ酸触媒を使用し、原料エチレンを酢酸に直接付加する製法で、高品質な製品を効率的に生産できる。すでに同社は大分に同じ規模のALD（アセトアルデヒド）法酢酸エチル設備（KHネオケムとの合弁会社·日本酢酸エチルが運営）を保有しているが、製法を転換し、大幅な収益力の向上を図る。また、新設備で製造される酢酸エチルとNPAC（酢酸ノルマルプロピル）を溶剤事業のコア製品とし、同事業の競争力を強化する構えだ。現在の事業進捗や今後の施策について平田有·石油化学事業部有機化学品部長に聞いた。