アジアの2009年PX需要、前年比5％増～中国内需がけん引－2011年には需給タイト化の見方も－

摘要

アジアにおける2009年のPX（パラキシレン）需要は、前年比5％増の2,030万トンとなったようだ。前年実績を割り込むという見方が大勢だったが、年初から中国を中心にポリエステルチェーンの需要が急回復し、2,000万トンの大台を超える結果となった。世界需要も2,620万トンと3％程度増えたもよう。域内では2009年央から大型設備が相次いで稼働入りしたため2010年は需給緩和がピークを迎えそうだが、リーマンショック後の需要回復が予想より早く、域内での新増設ラッシュが一段落することなどから、早ければ2011年にも需給がタイト基調にシフトする可能性も指摘されている。