( S277) 超微細粒オーステナイトステンレス鋼の疲労き裂進展特性

摘要

超微細粒オーステナイト鋼の疲労に関する研究の一環として，疲労き裂進展特性に関する研究を行った．供試材は16Cr-10Ni 鋼，SUS316 鋼，SUH660 鋼である．16Cr-10Ni鋼に高木らの微細化プロセス1, 2) を加えて，平均結晶粒径1?m（以下UFG16-10）と21?m（CG16-10）の２種類の材料を作製した．図1 に結晶粒径の比較を示す．S-N 曲線は試験部断面の寸法が10×1.5mm の平板試験片を用いて，応力比R = -1 の軸荷重疲労試験で取得した．疲労き裂進展試験は，幅15.8mm，厚み1.5mm のCT 試験片，応力比R = 0.1 により行った．