機械式攪拌での渦深さと低密度粒子の浴内到達距離Vortex depth and penetration depth of low-density particles in mechanical agitation

摘要

現在、溶銑予備処理では、脱硫剤などの低密度粒子を溶銑内へ効率よく分散させる方策 として主に機械式攪拌が用いられている。プロセスの更なる高効率化のためには、浴表面 に散布した低密度粒子の浴内での分散状況の詳細を把握する必要がある。これまでの調査 によって、低密度粒子が浴内へ分散するには、攪拌によって形成された渦がインペラまで 到達することが不可欠であることが分かっている。すなわち、攪拌によって形成する渦の 深さを把握することが効率のよい攪拌を達成することにつながるといえる。亀井らは、容 器中央における自由表面からの渦深さに関して、以下の相関式(1)を提案している1)。