低炭素鋼の凝固界面における非金属介在物粒子の挙動の支配因子

摘要

【緒言】凝固プロセスにおいて、第２相粒子が固液界面において固相に取り込まれるのか、押し出され るのかは材料の特性向上や加工性の観点から大変重要である。特に鋼の凝固プロセスでは脱酸生成物と して不可避的に存在する非金属粒子が凝固時にどのように組織中に存在するのかは凝固後の相変態挙 動に大きな影響を与えると考えられている。この凝固シェルによる粒子の捕捉?押出の臨界凝固速度に は多くの物性値が関係することが示され、多数のモデルがこれまでに提案されている。例えば、 Stefanescu とCatalinan［1］によって臨界凝固速度に次式のモデルが提案されている。