鋼中微細介在物の粒度分布計測のための二次処理法の検討The particle size distribution measurement of inclusions in steel by electrolytic extraction method using magnetic separation

摘要

鋼中の微細介在物はピニングやフェライトの生成核になるため、材料開発においてその粒度分布を知るこ とが重要である。介在物の粒度分布を計測するには種々の手法があるが、試料鏡面や介在物の抽出残渣の観 察では1)観察に長時間かかる、2)観察者の主観が入るなどの問題があり迅速で客観的な方法が求められてい る。また、鋼中の炭素量が増加すると、介在物とともに多量のセメンタイトや遊離カーボンが抽出されるた め、観察自体が困難になる。本報では試料を溶解後のセメンタイトや遊離カーボンの処理について検討した。