（還元平衡点制御手段の研究－２）

摘要

前報１）で報告したフェロコークスの実炉条件下での反応挙 動を大型熱天秤を用いて解析し、プロセス改善効果をBIS 炉 を用いて定量評価した。 ２．試験方法 前報と同一の大型熱天秤を用い、数種のフェロコークスの、 実炉に近いガス(CO, CO2)、温度条件での挙動を解析した。 1200℃反応後のフェロコークスの分析結果から還元率を求 めた。重量減少値から還元分を除いた分をカーボン消費量と し、次式からカーボン消費率CCR を求めた。 BIS 炉２）は、ベース条件としてO/C = 4.6, RAR = 481 kg/tp, PCR = 132 kg/tp の条件でボッシュガス量、組成を決定し、 鉄含有量の異なるフェロコークスを用いた。通常コークス中 のカーボン量の50%をフェロコークスに置き換える試験を実 施した。このとき、フェロコークスは通常コークス層内に均 一混合した。また、装入F.C, 装入T.Fe が一定となるように 通常コークス、焼結鉱の量を調整した。なお、フェロコーク ス由来のM.Fe 装入分は調整せず、結果を補正して評価した。