小倉第2高炉（2次）炉底解体調査結果

摘要

本解体調査から得た知見を生かして湯溜り現象を理解をさらに深め、高炉炉底延命技術の向上に繋げていく。 高炉炉底部の損耗は高炉本体の寿命を決する律速部位であるため、従来より種々の実験や数値解析が行われてきた。 炉底部の損耗は、炉底湯溜り部の溶銑流動の影響を強く受けると考えられる。 しかし、これを支配する炉底内部における充填状態の把握は吹き止め後の解体調査に依らざるを得ず、詳細な情報は不充分である。本報告は、2002年3月、小倉2高炉［2次］を吹き止めるに当たって実施した実炉試験と吹き止め後の炉底ボーリング調査により得た知見を述べるものである。