CaO-Al_2O_3-SiO_2系融体の熱伝導度

摘要

細線加熱法を用いてCaO－Al_2O_3-SiO_2系融体の熱伝導度を1873Kまで測定し、組成依存性および温度依存性を調べた。 低塩基度領域では、熱伝導度はCaO/SiO_2比が大きいほどネットワーク構造の切断により減少レた.箋た、Al_2O_3の両性的挙動と考えられる熱伝導度への影響が確認された0熱伝導度は温度の上昇に伴い急激に減少し、その温度依存性は高温になるほど、高SiO_2ほど絶対温度の逆数との直線関係から乗離し、温度上昇に伴うネットワーク切断による構造変化であることが推察された.CaO-Al_2O_3-SiO_2系融体の熱伝導度は高温でアレニウスの式に従い、熱伝導度の対数と絶対温度の逆数の直線関係があることが確認された。