Fe-Al-Ni合金における球状B2析出粒子の相分離

摘要

過去の大会において我々の研究グループは、弾性拘束の強いFe-Si-V合金を用いてD0_3析出相の相分離現象を利用した粗大化抑制について報告した。そこでは、D0_3相はその内部に析出したA_2相の成長によって分断されることで粗大化が抑制されるという結果が得られた。 本研究では、弾性拘束が比較的弱いFe-Al-Ni合金を用いて球状のB2析出粒子を相分離させたときのB2＋A2二相組織変化を、透過電子顕微鏡により調査した結果を報告する。同時にVickers硬さ測定を行い、組織変化と硬度変化の対応関係についても調査した。