IX造血器腫瘍と類縁疾患骨髄異形成症候群(MDS)治療関連骨髄異形成症候群

摘要

腫瘍や非腫瘍性病変に対し化学療法や放射線 療法を施行した後に発症した骨髄異形成症候群(MDS)は，治療関連骨髄異形成症候群(t-MDS) と呼ばれていて，2008年のWHO分類において は治療関連AML(t-AML)や治療関連MDS/ MPN(t-MDS/MPN)とともにtherapy-related myeloid neoplasmsに分類されている.1980年 代にアルキル化剤使用後にMDSが紫症するこ とが報告されたのに続き，1990年代前半にト ポイソメラーゼII阻害薬使用後に発症するものが報告されている.