日本簾ゥヱクスラ-記憶検查法(WMS-R)

摘要

日本版ゥヱクスラ一記憶検査(Wechsler Memory Scale-Revised:日本版WMS-R)1)は，1987 年に米国で発表されたゥェクスラー記憶検査改訂版(米国版WMS-R)2)をもとに作成された記憶検査で2001年日本文化科学社から出版された.記憶検査において言語性の課題は，その国の文化的影響を受けやすいと考えられるカ气日本版WMS-Rにおける言語材料の変更はわずかであり，比較的原版に近い言葉遣いがなされている.このことは，この検査の一つの特徴といえる.また，日本版WMS-Rの標準化データは，年齢範囲が16-74歳で対象人数が316人である.これは米国版WMS-Rの標準化デ一タと同一の年齢範囲と人数規模である.これらのことから，日本版WMS-Rと米国版WMS-Rは等価性の高い記憶検査と見なしてよく，日米での比較が可能である.