総合化学大手五社、〇一四年度は軒並み大幅増益電気·電子分野好調、〇一五年度も拡大基調継続

摘要

わが国の総合化学大手五社（三菱ケミHD、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー）の〇一四年度連結業績は、スマートフォン関連を中心とした電気·電子分野が好調に推移したことに加え、円安による交易条件の改善などを受け、軒並み大幅な増益を達成した。〇一四年度の営業利益を企業別で見ると、三菱ケミHDが前年度比五〇％増の一千六百五十七億円、住友化学二六％増の一千二百七十三億円、三井化学六九％増の四百二十億円、旭化成一〇％増の一千五首七十九億円、東ソー二四％増の五官十四億円。業界全体に共通した傾向としては、スマートフォン関連部品やフイルムの出荷が増加し、半導体関連を含めた電気·電子分野が総じて堅調に推移したことが増益要因の一つとして挙げられる。