わが国化学メーカー、今年度も増収増益基調継続汎用石化は構造改革本格化、成長投資効果も期待

摘要

わが国の化学メーカーでは、〇一四年度も総じて増収増益基調を継続する見通しで、これまで投じてきた成長投資の業績寄与や汎用石化における構造改革のシナジーなども期待され、新たな飛躍に向けた重要な年になりそうだ。昨年度は円高是正が進む中で大幅な為替差益が発生したことも業績回復の追い風となり、総合化学大手五社（三菱ケミHD、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー）の連結業績は軒並み増収増益を達成。特に、旭化成は、住宅や医薬関連などが好調に推移し、過去最高益を更新した。