神経障害性疼痛におけるグリァの役割

摘要

神経障害性疼痛は自発痛，ァロディニァ，疼痛閾値の低下を特徴とする疼痛である.疼痛は痛覚伝達経路の何らかの異常により発症する.神経障害性疼痛の発症には神経細胞のみならず，Schwann細胞，脊髄後根神經節周囲のサテラィト細胞，末梢免疫細胞，グリア(マイクログリア，ァストロサイト）などが関与していると考えられているがその機序は明らかではない.最近，それらのなかでも脊髄のグリァの活性化が疼痛増強に必須であることが明らかとされ，疼痛制御の治療ターゲットとして注目されている