超音波式ハンディ硬さ計による自動車部品の検査

摘要

金属の硬さは、耐磨耗性や引張強さなどを推定できるパラメータであるために、熱処理を施した自動車部品の品質指標として測定·管理されることが多い。一般に、硬さを測定するためには、被測定材、あるいは被測定材から切り取った試験片を硬さ試験機でオフライン測定しなければならず、大量生産される部品の硬さを生産現場で、かつ非破壊で全数検査することは難しい。また、生産ラインにおいてインプロセスで硬さを測定するには、測定値が電気信号として出力でき、耐久性に優れた硬さ計が必要となる。本報では、超音波式ハンディ硬さ計の特長と、これを量産製品の代表である自動車部品へ適用した事例を紹介する。