P2P型広域仮想診療所インタプライズモデルの設計

摘要

我々は，仮想診療所を設計しインターネット上で3D画像支援機能付き電子紹介状や電子カルテの連携を図ることで，広域連携医療インタプライズモデルを構築する．広域連携医療では各医療機関や医療従事者間での医療情報の連携化が不可欠である．本研究では，C/S型の代わりにP2P通信方式を用いてシステムの構築を図り，3D画像などの大量データ転送の処理速度低下の問題点を解決する新たな広域連携医療システムアーキテクチャを提案する．実際に仮想診療所を設置してP2P型仮想診療所インタプライズモデルの実用性評価を試みた．結果，転送時間においてBSDMモデルの処理時間に比べて約30％に短縮された．